2012年12月29日土曜日

石焼き風呂 ドッツォ

ブータンの石焼き風呂 ドツォ。

石を何時間もよーく焼いて熱し、水を入れた風呂桶に焼け石を入れる。
焼け石の熱でお湯を沸かす という 懐かしいような単純で明快なお風呂。   

     ド = 石    ツォ = 焼く

ブータンではゲストハウスやホームステイでドツォ体験ができる。
パロの農家にホームステイしたときに、ドツォ体験。
                                                                                             




大小さまざまなお風呂が用意されている。

が、
まだ冷たい水なので入ったら凍え死んでしまいます。
この時1月。










焼けた石をこの火鉢ではさみ、水の中に入れる。




















石を入れると、ジュージュー音をたてて水があたたまりだす。

お湯加減を調節するのに、石をつかみ動かすお母さん。

げげげ!
そ、それ、さっきめっちゃ焼いてた石でしょ!?
ジュージューいってた石でしょ!?

お母さん、な、なんて強い!



基本、下着などの服を着たままというドツォ。
だから、誰とでも一緒に入れる。
ぬるいと石を追加してくれる。

水を張って、何時間も石を焼いて、その石を入れて、
と、けっこうな労力なので、やっぱり毎日入るものではなく、
今日はドツォに入るぞ!と楽しみにするような
そんな、ちょっとしたぜいたくなんだそうだ。

実際に、この時期のブータンなんて寒すぎて、シャワーなんてかなり気合い入れないと浴びられない。
私もこういう浴槽にめぐりあうまで6日間、お湯には入らなかった。
何日かに1回、頭を洗ったり、体を拭いたりするのが一般的らしく、あたたかい昼間に上半身を脱いで、バケツのお湯で頭を洗う人を何回か見た。

日本人みたいに、毎日毎日お風呂にお湯をためて
毎日髪も洗って、それが一般的というのは、世界的に見ると超がつくほどの度が過ぎたきれい好きで、環境のことよりもまず自分っていうぜいたくな輩なんじゃないかなーと思う。



ドツォは、石を投入する部分が外とつながっているものもあり、これだと追い炊きが簡単。
「ぬるいよ~」
と声をかければ、外にいる人が石を入れてくれるという。

なかなか開放的なお風呂だな。


0 件のコメント:

コメントを投稿